誤前提提示

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人は2つの中から1つを選択しなさいという状況の際には、どちらにしようか悩むものである。その状況下において、別の選択肢を選んだり、どちらも嫌だという人は少ないものである。
異性をデートなどに誘う場合は、「どこへ行くか?」という前に、そもそも「行く、行かない」という選択肢があってしかるべきであるけれど、「行く」という前提で「イタリアンとフレンチどちらがよい?」と聞かれば際は、意外にも、「行かない」という選択肢が頭から抜け落ちてしまう場合が多いそうだ。これを心理学的に「誤前提提示」と呼ぶ。そもそも論を抜きにして、選択肢を提示する手法で交渉術の一つとしても知られている。
ただ、そもそも会話が弾まない状況でこの手法を用いても意味はなさない。あくまでも、コミュニケーションが上手く取れているが、誘っても来てくれるかなあと悩んでいる時くらいに使うのがよいだろう。ただ、もちろん「行かない」という選択肢が返ってくることももちろんあるので、話が盛り上がっている時に投げ込むようにしたい。

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